東京戦前 昔恋しい散歩地図

おすすめは、なんといってもこの本。

手前味噌で恐縮ですが、でもこの地図はせひ、たくさんの人にみてもらいたい。そこで、ほんの少しではありますが、立ち読みコーナーを作ってみました。

本書は、昭和6年刊の『ポケット大東京案内』の地図と現代の地図を見開きページに配し、戦前の東京をしのびながら歩けるようにつくってあります。

また、地域毎にその特色や見どころを取り上げて、モデルコースを設定しました。コースはぜんぶで22。文学や歴史、芸術などさまざまな分野のテーマ別散歩を楽しめます。

いちばんの見どころは……というと、やはりこの愛らしい昭和6年の地図、です。なんだかんだ言うよりも、ちょっとご覧頂きましょうか。

本好きの方にはおなじみ、神保町界隈の地図です(本書p83より、部分)。カーソルをのせると現代との比較ができます。

いまだそこここに昭和の匂い残る本の町ですが、この地図にも、「三省堂」はもちろん「東京堂」の名前も見えます。「文房堂」もありますね。

すずらん通りの南側にある「花月」の記号は、寄席。駿河台下と神保町の真ん中にある「神田日活」はいうまでもなく映画館(活動)です。よく見ると、この狭い範囲のなかに映画館が4軒。

ちなみに、わが編集部もこの地図の中にあります。神田日活の近くです。当時はここに何が建っていたんでしょう。

今度は浅草(本書p49より、部分)。映画館のマークが目白押しなのが、浅草六区です。映画館のほかには太鼓のマークの劇場や寄席が目立ちますね。賑わいまで感じ取れそうな地図です。

画像の下、文字が書けていますが雷門と書かれた丸の右側にある、牛の鼻輪を思わせる記号は何だと思いますか? おわかりにはなりますまい。公衆電話です。ついでに、この地図には2箇所見える黒い●、これは「街頭(共同)便所」。

とまあ、こんなぐあいに見ているだけでも面白い、これは貴重な地図であります。

回線に余裕のあるかたには、こちらのページをご案内しましょう。
※ファイルサイズが大きいので、お気を付けください。

浅草周辺(大)
  上の浅草地図は部分抜粋ですが、その全体がこちらです。
サンプルページ1(丸の内・現代地図/昭和地図)
  本書の地図ページ例です。地図に解説を加えています。
サンプルページ2(丸の内・コース案内記事)
  本書のコース案内記事のページ例です。見どころ・味どころガイドも掲載。

いかがでしたでしょうか? 今後も、楽しい地図をたくさんご紹介していきたいと思います。ご期待ください。

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●「昭和6年」って、こんな時代。

大震災からの復興やら満州事変やら、街も時代もごんごら動いていた昭和初期。歴史的にはこんな出来事が起きていました。

大正12年(1923) 9月1日、関東大震災で東京は壊滅。
昭和元年(1926) 大正15年12月25日大正天皇崩御、改元。
昭和2年 日本最初の地下鉄が上野−浅草間に開通。
昭和4年 世界恐慌はじまる。「東京行進曲」大ヒット。
昭和5年 帝都復興完成式典。町名改正。
昭和6年 満州事変。
昭和7年 5.15事件。チャップリン来日。
昭和8年 日本国際連盟脱退。
昭和11年 2.26事件。阿部定事件。

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